貴重な甲斐犬の写真が手元にあるので、どうしても世の中に公開したくて記事にしました。
尻尾がピンと立って大きな三角形の耳、虎柄。
見事に朴訥(ぼくとつ)な甲斐犬の特徴を備えた犬の写真です。劇画の無用の助みたいに顔に筋がはいっていてカッコイイですね(笑)
甲斐犬(かいけん)は、山梨県原産のイヌの品種。
日本犬種の1つで、昭和4年(1929年)に当時甲府地方検察庁に赴任した安達太助が発見し、昭和6年(1931年)に「甲斐日本犬愛護会」を創立、昭和7年(1932年)日本犬保存会の初代会長斎藤弘吉、獣医師の小林承吉等が中巨摩郡芦安村(現南アルプス市)や奈良田村(後の西山村、現南巨摩郡早川町)に群生していた虎毛、立耳の地犬を調査し、発見した地方に因んで「甲斐犬(かいけん)」と命名、保存活動を開始した。
Wikipediaより
現在の芦安入り口にある看板 ↓ Google streetviewより
無用の助なんて呼んですまん! あんたは女子♀だった!
当時はセピア色の写真ばかりなので実際の犬の被毛の色はわからないのですが、↑この犬はそんなに黒っぽくないですね。
この写真は、芦安村(現南アルプス市)出身の管理人ぼんちすとの身内所有のアルバムから、承諾を得て紹介しています。アルバムは昭和12年頃から30年頃の時代のようです。写真はすべて芦安とその周辺地域で撮影されています。
かと思えば黒っぽい犬もいますね↑。耳のサイズなどから明らかに上の画像とは別の犬ですね、年代が違うのでしょうか。
この当時の芦安村に実存した甲斐犬の画像はとても貴重だと思うのです。
昭和4年に見出され、日本の代表的な原産品種の一つとして天然記念物に指定された甲斐犬そのものズバリの姿形を残した写真です。
我が家では義父が副業で甲斐犬の繁殖をしていました。血統証付きの犬でしたので、子犬は可愛い盛りにもらわれていきました。農家の仕事の片手間だったので世間のブリーダーのイメージからはかけ離れておりました。残飯が餌でしたし、散歩もそれほど連れて行ってもらえるわけでもなく、けっこう適当に飼われておりました。
最近の甲斐犬は発見当時の姿からはだいぶ変わっているような気もしますが、保存会も存在しておりますし、なるべく末永く純潔の血筋を残していって欲しいですね。
上の画像は血統証付きの我が家の甲斐犬たちです。保存会の審査で三席入賞の雌もいました。普段は「ラック」だの「チャーミー」だの「ルミ」とか呼ばれていましたが、入賞していただいた賞状に記載された名前は品格のある別の呼び名に差し替えられていました(笑)。
ちなみに以下はぼんちすとの実家にいた甲斐犬雑種「ぶん」と今現在我が家で飼っている同じく甲斐犬柄雑種「ハナ」です。 我が家は甲斐犬(柄)に縁があるのでしようか??
以下アルバムの白黒写真の続きです。
ここの河原は犬との記念撮影ポイントだったのでしょうか?
記念撮影に引っ張りだこの もてもて 無用の助♀
昔はみんな白黒写真でした。カラーだったらどんな色彩だったんだろう…なんて考えますが、
なんと! 今は白黒写真を当時の色彩を推測して色づけしてくれる技術があるんですね!
さっそく試してみました!