※ 成長してゆく様子を、記事を追加しながら報告していきます
出発はこの記事から→ 冬期のミニトマト栽培は成功するか
11月のミニトマトの様子
こちらは屋内、鉢植え用土栽培のミニトマトです。
花がっ!花が咲いておりますっ!!
うっかり10月の記事に載せるのを忘れたのですが、10月26日にミニトマトに花が咲いており、他にもいくつかまだ咲いていない花も見られます。
ちょっと意外でした。こんなに早く花が咲くとは。種蒔きから43日目です。
だって春に植えつける夏野菜のトマトが、まさか人工照明とヒーターを使った素人宅の家でですよ? 開花まで漕ぎつけるとは!
花が咲けば実も期待できます。9月に種を蒔き、3ポットを3通りの方法によるミニトマト栽培を行っていますが、それぞれにベストの環境整備が出来ずすべて同時進行というわけではなかったので、どれが一番早く収穫できるかという栽培期間の比較は残念ながら出来ません。しかし、着果した際の実の数や株の成長具合はいずれ比較する事が出来ると思いますので、今からその日が楽しみです。
ちょっとプレッシャーがかかります。失敗は出来ません(汗)
11月4日 鉢植え用土栽培ミニトマト
ミニトマトは丈が伸びないのでいつまでも子供の株だと思っていましたが、確実に成長していますね。
一方、1号機野菜ベッドのミニトマトはまだ花は咲いていませんが株はだいぶ成長してきています。
11月6日 鉢植え用土栽培ミニトマト
うるさくてすみません。驚きのあまり騒いでしまいました。ついに着果しました!種蒔きから54日目です。もうひとつの鉢にも実が付いています。トマトの株自体はもうこの大きさのまま変わらず、後は開花着果を繰り返してゆくのでしょうか?
初収穫の日が楽しみです♪
11月6日 屋外水耕栽培ミニトマト
左が1日、右が6日の画像です。株は少し大きくなりましたが、根を比較してみると…根は伸びたのですが、色が悪い。茶色くなっています。
根が茶色に変色する理由を調べてみると
●根に傷が付いたとき
●病原菌が付いたとき
●肥料・薬物の影響
●環境栄養条件が悪く生理的状態が悪いとき
などが考えられるようです。今回、小さな容器から移植したこととまだ日にちが経っていないことから、根が新しい環境にまだ慣れないのかもしれません。
様子を見たいと思います。
11月8日 1号機野菜ベッドミニトマト
1号機の株にも蕾が付きました!
11月19日 鉢植え用土栽培ミニトマト
前回6日に初めて着果の確認をしてから13日後の本日はこのような成長ぶりです。しかし、実の数は増えたけれどサイズが大きくならないような…
いやな予感がします。ちょっと葉っぱの枯れたところもあります。毎日あのピンクの照明の世界で暮らしていると、ちょっとイカれた部分が発生したりするのでしょうかw
そこで土壌用pHメーターで測ってみると、えぇ…!
5.6やら5.3やらびっくりするような数値が!
ダメやん!
トマトの適正pHは6.0~6.5です。二つの鉢、ともに酸性に傾いていました。これは今からでもpHを上げたほうがよいのでしょうか?収穫間近に石灰とか撒いて良いのかしら?
まてよ、当初苗を植え付けたときの土のpHは測っていたっけ?あのとき初めからpHが低いままだったら…。
一番はじめにまず土のpHを測っておくべきでした。
というわけで今からネットで調べて対策を考える予定です。
ところで、1号機や水耕栽培で屋外栽培しているトマトの苗と、この室内育成ライト栽培のトマトの苗は葉の色がまったく違います。手前が室内育成ライト育ち、奥がアクアポニックス育ちです。全然違うので心配になるレベル。室内のトマトの葉の色は黒っぽい深緑で、これは硝酸態窒素の蓄積を疑います。
さっそく葉の一部をすりおろして硝酸イオンメーターで検査してみました。3700ppmと出ました。
この数値、生育途中の葉の数値で、実際に食べる実の数値ではありません。トマトの葉で3700ppmというのは多いのか少ないのかわかりませんが、農水省の日本の野菜の硝酸塩含有量というページの、レタス、サニーレタス、サラダ菜の10月~3月までの施設内栽培データ(英国)による数値は、平均3158mg/kg (1ppmは1mg/kg) とあります。
したがって、屋内栽培の我が家のトマトの葉の数値はまあ平均値に近く、問題なしと見て良いかもしれません。
また、「トマトの茎、葉、果梗、へたには多量の硝酸塩が含まれているが、果実には少なかった」という研究報告のページも見かけまして、その場合は実を食べる分にはさらに問題なかろう、と推測できます。
ということで葉の色がずいぶん濃くて心配になりましたが、硝酸態窒素過剰というわけではないようなのでこのまま栽培を続けていきます。
11月20日 鉢植え用土栽培ミニトマト
前日の用土のpH測定で低い数値が出てしまったのでなんとかしたいと思い、pH調整剤を使用してみました。
ご覧の通りアクアリウム用ですが、土壌に使ってもいいんじゃないの?(勝手)
奥の、テトラPH/KHプラスという方を使います。トマトの適正pHは6.0~6.5ということで、裏に書いてあるように薄めて二つの鉢の用土にかけておきました。
右側のボトルの方です。
後日再測定してみようと思います。トマトの株がびっくりしてなければ良いのですが…。
11月23日 鉢植え用土栽培ミニトマト
pHをアップさせる溶液を使用して3日後、再び計測すると、6.1あたりまで上がっていました。適正数値まで戻せたようです。やれやれ。
あのピンクの光線のもとで毎日育てていると、なぜか心配になって少しは太陽光に当てたくなってしまいます(笑)しかし、陽の下に出してつらつら眺めてみると、実が小さいのが気になります。数はあるのですが、実のサイズが均等に小さいような…。
実を大きくする肥料が足りないのでしょうか?そこで、「天然原料」とあるこのトマトの肥料を使用してみることにしました。こちらを二つの鉢にパラパラとまいてみました。はたして実は大きくなるでしょうか?
また屋内のピンク光線のもとに戻して観察を続けます。
11月30日 屋外水耕栽培ミニトマト
水耕栽培のミニトマトは、屋外に発泡スチロールの容器を設置してから約1ヶ月経ち、ここまで成長しました。前回、根が茶色っぽく心配だったのですが、無事ここまで長く伸びて、茶色っぽさも少なくなりました。野菜ベッドや室内育成ライトの株と比べると一番成長が遅くなってしまいましたが、移植のダメージや陽当たりの短さにもめげず良くここまで育ってくれました。そして花までも!
これで3通りで育てているすべてのトマトの実が食べられそうです。どれが一番美味しいか、早く食べ比べてみたいものです♪
関連記事 → 硝酸態窒素の定期的なチェックをしよう!
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