メリットが多いアクアポニックス
アクアポニックスの特徴をあげていくと、良いことばかりです (注・ぼんちすとの主観)
1. ベランダ、庭先ですぐにちょっとした野菜が調達できる (忙しい主婦の味方)
2. 農薬、化学肥料を使用しない安全な野菜が作れる
3. ガーデニングで面倒な土作りや園芸土の調達が不要
4. 水の流れがせせらぎの音に聞こえて自然を感じる
5. ヒーターを使用することで冬でも野菜を育てられ、一年中緑に囲まれて心安らぐ
6. 魚飼ってるついでに野菜も採れるわw (アクアリストの場合)
7. 地球規模の気象異常が訪れつつある現在においてのちょっとした安心 (!?)
日当たりが良く、風通しの良い南向きの場所があり、システムを1機か2機設置すれば個人宅では十分かと思います。
食事の支度の際、ベランダから新鮮な野菜が調達出来たら便利です。もちろん毎日摂る野菜をすべてこのサイズのシステムから調達するのは無理ですが、薬味などが栽培されていると助かります。小口ネギ、ミツバ、セロリ、パセリ シソなどが栽培されていればちょっと店で買い忘れても目の前で調達出来ます。
自宅でデスクワークの方ならアクアポニックスのお手入れ時間がちょっとした運動とリフレッシュの時間になります。
余談ですが毎日の食事をまかなう量の野菜が欲しい場合は、ここでご紹介しているアクアポニックスシステムのサイズだけでは不足です。4人家族なら100~200坪ほどの畑での栽培の併用をお薦めします。市民農園などを借りて作る根菜などの野菜、ベランダで摘める薬味系のお手軽野菜、のような目的によって分ける栽培も有りですね!
アクアポニックスでは無農薬の野菜が作れます。農薬を使用すると水に農薬が混じって魚が死んでしまうのでシステムが成り立ちません。魚の糞がバクテリアによって分解され野菜の肥料となるので化学肥料もいりません。つまりオーガニックということですね。
そして土の代わりにバクテリアが住み着く専用の用土を使用するのでガーデニングのような園芸土は不要になります。プランターの土のようにシーズン後の都度の土の入れ替えや殺菌、調合はしなくて済みます。(アクアポニックスでもたまに必要です)
水音が常に聞こえてくるのもアクアポニックスの特徴です。
アクアリウムでもろ過装置を通って水が流れる音がしますが、アクアポニックスの場合、水が野菜ベッドにたまってゆく時の比較的静かな水流音と、サイフォン効果によってパイプから水槽に放出されてゆく勢いある水流音とが交互に繰り返されます。このリズムある音の繰り返しが耳に心地良く聞こえるのは管理人だけでしょうか?
一年中一定の音なので、逆に聞こえなくなったときは何かのトラブルが起きたときなので、すぐ駆けつけてシステムの点検が必要です。
飼育に向く魚の種類と入手方法 で書きましたが、飼育する魚は金魚、鯉などの日淡(日本淡水魚)と呼ばれる魚種でよいのですが、熱帯魚もアクアポニックスで飼育出来ます。
飼育に向くのはティラピアです。ただし冬は屋外で温度が下がりますのでヒーターの使用が必要です。26度くらいをキープするので水槽の大きさに合わせたワットのヒーターが必要になり、それなりに電気代もかかってきます。しかし水温が高いので野菜ベッドをビニールで囲えば温室となり、寒い時期でも野菜の栽培が可能となります。
熱帯魚は飼わない、電気代は掛けたくないという場合は秋の終わりに栽培をやめて春に再開すれば良いのですが、やはり冬も何らかの野菜を栽培していると成長は遅いですが、緑に囲まれて暮らせますし(日淡でもヒーター使用可)、魚と野菜のお世話というささやかな毎日の管理で気を張っていられますね(笑)
アクアリウムもガーデニングも! 両得!
趣味で魚を飼っているご家庭は多いと思います。
アクアリストと呼ばれる人たちの中には巨大水槽で珍しい高級魚を鑑賞したり、水草をレイアウトして水中の庭園を再現させたり、はたまた縁日で子供が持ち帰った金魚をリビングの棚でお世話していたりとさまざまです。
すべての方がアクアポニックスに興味が向くわけではありませんが、ガーデニングの趣味もお持ちの方などは今の飼育水槽にひと手間かけてアクアポニックスシステムに改造してみようかな、と思われるかもしれません。
上にあげたようなアクアポニックスの特徴に興味をもたれたら、ぜひ挑戦してみたらいかがでしょうか?