ろ過装置の作成
→ ジャンボックス池
→ ウォーターマッシュルームという最強の水辺の草
上の二つの記事に関連する「ジャンボックス池」にまつわる記事です。
ヒレナガ錦鯉とコメットが庭池に移り、アクアポニックス3号機としての役目も一旦休止し、今は少ない水量で小さな金魚などが泳ぐだけの寂しくなったジャンボックス。
ろ過装置は池に移してしまったので、定期的な水換えのみで数ヶ月この状態のままでした。
ろ過装置が無いといくら広くゆとりのある容器で飼育していても、元気に泳がなくなってきた、エサを食べない、なんか金魚にカビっぽいものが付いてくる…等のトラブルが起こってきます。フンやエサの食べ残しで水質が悪化してきて、金魚が病気に罹りやすくなるんですね。
こちらで紹介したチェックすべき水質項目の数値が軒並み悪くなっていくのだと思います。やはり早くろ過装置を設置してバクテリアを棲息させ、水質を常に良好に保つようにしなければ!
今回製作するろ過装置は、ろ過装置内のジャリとジャンボックス壁面に棲み付くであろうバクテリアと、いずれたっぷり繁殖するであろうウォーターマッシュルームを利用しようというものです。
まずは設置場所を決めてろ過装置の仮置きです。ジャンボックスの上に載せると掃除の邪魔になるので、少し離れてしまいますが90cmほど先に場所を決めブロックを積み上げておきました。(木が邪魔ですが夏は良い日陰になります)
以前トマトの水耕栽培に使ったコンテナ容器です。手ごろなサイズはこれしかありませんでした。蓋は使用しません。ホールソーは8枚替え刃式でお得ですが排水パイプの直径とピッタリのサイズが無い場合もあります。
排水パイプのシリコンコーキング作業までは半日もかかりませんでしたが、雨が降ってきたので多少雑に仕上がっております。
コーキングのあと接続部が完全に乾くまで2日ほど置いて、その後ひゅうが石の敷き込み、ポンプの接続、ウォーターマッシュルームの植え込みを行いました。
シリコンはあく抜きをするらしいのですがしませんでした(汗) 良く固まるまで数日待ち、水を入れてあく抜きするらしいですが、1号機も2号機も特にやらずに問題ありませんでした。(ラッキーだった?)
そして完成!このウォーターマッシュルームのろ過システムで水質を浄化させます。
ジャンボックスで発生したアンモニアはろ過槽の微生物により硝酸塩に変換され、ウォーターマッシュルームの圧倒的吸収力で水中の残留物はことごとく消費され、常にクリアな水が循環されるに違いありません(希望)。
後日の様子
ジャンボックスのろ過装置製作は6月の始めでしたが、
この間、ジャンボックスにはコメット(金魚)2匹、日淡小魚20匹程度が泳いでいただけなのですがこの殖えよう!
おかげで水質は良好に保たれたのでしょうか、魚は生き生きと元気に泳ぎ、病気にはなりませんでした。ふつう硝酸塩とかリン酸などが少しづづ溜まっていくらしいのですが、全部ウォーターマッシュルームが吸い上げている感じがします。
殖えすぎてよけいな手間
何事も過ぎたれば及ばざるがごとし…
殖えすぎたウォーターマッシュルームがろ過の容器でキッツキツになってしまい、メンテナンスが必要になりました。
もうこんな風に根っこがびっしり、容器が破裂しそうなくらい。
ろ過装置に酸素を送り込むためブクブクのエアレーションチューブを入れていたのですが、はさみで根っこをちょん切っていたところ…見事にチューブも切断しました(笑)
いったんすべてウォーターマッシュルームを取り出し、半分以下に減らしてまたもとの容器に収めました。ポンプからの吐出ホース、ブクブク玉を戻して終了です。
因みに切れてしまったエアレーションチューブは、細めのストローで繋ぎます。
よく、こういうの買わなくちゃとか思いますが、ホームセンターに都合よくあるわけじゃないんですよね。
ストローで代用出来てラッキーでした。
本当によく殖えるウォーターマッシュルーム!
結論としては植物が元気に育っていれば、飼育槽の水質も良好に保たれ、魚も病気にならないということです。
ウォーターマッシュルームはその繁殖力で水質保全に役立つ植物だと思います。
以上、ウォーターマッシュルームにまつわる出来事のまとめでした。