水質チェックと種まき
前回の記事② 根が張りすぎた野菜ベッドのリニューアル のその後の経過です。
8月28日 用土交換3日後
リニューアル後の野菜ベッドには当然ながら何も野菜が植えつけられておりません。したがって下の魚の飼育槽で発生した魚の糞やエサの食べ残しからアンモニアが発生、水質は最悪なままの状態です。野菜ベッドで本来分解を担当してくれる微生物たちが増殖するまでには時間がかかります。水質が安定するまでは出来れば毎日3分の一程度の水換えは行いつつ、微生物が増えるのを待つしかありません。
28日のテスト数値 (前回の記事の数値)
硝酸塩(NO3 ̄) 約100mg/L (すこしアカン数値)
亜硝酸塩(NO2 ̄) 約10mg/L (絶対アカン数値)
GH(総硬度) 約≧16°d (セーフ)
KH(炭酸塩硬度) 約0°d (ペーハーの影響?) ┐弱酸性の、
pH 約6.4 (デジタル計では6.7) ┘ひゅうが土のせい?
Cl2 (塩素) 0 (井戸水なので0のはず)
8月29日 種まき
園芸店、ホームセンターに行ったのですがあいにくまだ苗が販売されておらず、自宅にある種から4種類ほど選んで野菜ベッドに蒔いてみました。
一番奥のシャワーホースの辺りにスイスチャード、中間部左に白茎パクチョイ 右に紅菜苔(コウサイタイ)、手前にイタリアンパセリです。
ただし、古い種なのであまり発芽は期待しておりません。しかし、
9月1日 一部発芽古い種でしたが3日ほどで一部発芽がありました。pHは7.0でした。
とりあえず一部水換えだけはやっております。
このまま順調に育ってほしいものですが、この芽たちが育って収穫出来るようになるまでには時間もかかりますし、もう少し大きな苗を植えないと野菜ベッド内の微生物バランスが早く整いません。しかし…ホームセンターには各種苗は入荷したものの、お目当ての植えたい苗はなく…
しかも9月4日、台風21号が襲来し、ひ弱な芽の上に大量の水溜りが~!
芽の生長も遅く感じられ、早く微生物サイクルが整わないかな~と気持ちだけ焦ってしまいます。
その後の経過
種をまいてから半月ほどたちました。だいぶ大きく育ってきましたがムラがあります。手前の大きな苗は別の鉢で育てていた万願寺唐辛子の苗です。はたしてこれからどの程度成長するのでしょうか。スイスチャードの種は手前に蒔いた記憶がないのですが、なぜか赤い茎で発芽しています。謎です。
そして水質検査もしてみました。
硝酸塩(NO3 ̄) 約100mg/L (すこしアカン数値)
亜硝酸塩(NO2 ̄) 約1mg/L (まあよし!)
GH(総硬度) 約 8°d (セーフ!)
KH(炭酸塩硬度) 約 3°d (セーフ!)
pH 約6.4 (デジタル計では6.5)
Cl2 (塩素) 0 (井戸水なので0のはず)
なんと、半月前の用土交換3日後の数値は危機的だった亜硝酸塩(NO2 ̄)の数値が、安全圏に近づきました!つまり用土のなかにアンモニアや亜硝酸塩を分解する微生物たちが十分殖えたということです。
いや~良かった! この数値から、窒素循環が再開されたと考えられます。
(窒素循環→ 魚のフンが栄養になる仕組み )
硝酸塩(NO3 ̄)の数値が約100mg/Lとまだ高めですが(理想値50mg/L、安全値10~150mg/L)、魚に危険を及ぼす数値ではありません。
※アクアリウムの理想的な数値は25mg/L以下といわれていますが、アクアポニックスの場合、野菜の成長に硝酸塩は必要なため、理想値が50mg/L (安全値10~150mg/L) となっているようです。
ただpHの数値もKHの数値も低いのは、窒素循環が始まっていることからもこのまま放置するのは良くないようなので、いずれ急激なpH変化に及んでしまうことのないよう、アルカリに傾ける工夫が必要です。
幸いサンゴの粒が手元にありましたので野菜ベッドにパラパラ~と蒔いておきました。これでアルカリ度を保てるでしょうか、様子を見て行きたいと思います。水質的にはひとまず安心しましたので、後は苗の生長に注意を向けて行きたいと思います。
→最近の野菜ベッド 2018-10月 (後半から2号機の報告)