昨年12月の記事から少し時間が経ちました。
冬季ということもあり、あまり成長の見られなかったここ2ヶ月の野菜ベッドですが、この間に中国で新型コロナウイルスが発生し、瞬く間に各国へ拡大して現在では五輪開催までをも脅かすとんでもない災害となってしまっております。
コロナウイルスに罹患しないよう超分厚いマスクで酸素不足に陥り、だいぶ思考が霞んだ状態で今回は記事を書きました (誇大)
1号機の様子
2月27日の1号機の状況です↑
12月にリニューアルしたときの様子は↓ 空っぽの鉢を並べたところで終わりましたが、1月になってからこのように用土をいれ、白茎パクチョイとリーフレタスなどの種を蒔きました。1月11日の作業でした。鉢の中央にスポンジの培地が埋め込んであり種を載せてあるのですが、スポンジ培地は意外と乾燥しやすいので上に水苔を置きました。
春菊や水菜など大きめに育った苗を調達したかったのですが、さすがにこの時期はホームセンターでも販売されておりません。仕方なくこの冬のさなか種から発芽させることにしました。1月26日 ↑半月ほど経ってようやく芽が出てきました。
今年は比較的暖かい日が続いたのですが、それでも真冬の屋外、薄い農業ビニール一枚掛けただけの防寒でしたので発芽はとても時間がかかりました。水温はヒーターで18℃設定です。(電気代節約のため温度控えめ)さらに半月後の2月11日。さほど成長せず。しかし緑の苔だけはちゃっかり繁殖してます。しかし5日後の16日、急に成長したような…そして8日後の24日には ↑こんな感じ。
そしてこの3日後がトップ画像の27日の様子となります。
2月後半になってから勢いが付き、気がつけば後列のパクチョイは収穫サイズになっておりました。
長い2ヶ月でした。
小さなビニール温室ですから外気の影響が大きく、冬の野菜栽培は時間がかかります。しかし日が伸びて気温も上がってくるとたちまち成長してくれました。
個別に鉢に用土を入れ、野菜ベッドの容器に並べる方式でも無事発芽して育ってくれました。あとは収穫後の鉢にまた種を蒔けば良いですし、そのうち春野菜の苗が販売される時期になったらお気に入りの苗を植えて成長させても良いと思います。
何より、鉢を交換するだけで用土と苗が入れ替え出来るので、以前の容器いっぱいに用土を敷き詰めるやり方よりは管理やお手入れが楽かもしれません。
2号機の惨状
ほんと、なんじゃこりゃああ?
2号機は昨年11月、用土の培地をやめてパネル式の栽培方法に変更してみたのです。
リニューアル直後の様子↓もともとある程度育っていた苗を移植しただけなのでそれらしく見えています(笑)
意気揚々とこれからは
「野菜工場のような大収穫まちがいなし!」
と自信満々、2号機の前途に明るい希望を抱きつつ、「採れ過ぎちゃったらどうしよう」
などどいらぬ妄想をめぐらせておりました(笑)(笑)
ちょっと入れ替えなどもしてみました。順調にこのまま成長してくれると思ったのですが、苗の中央が黄色くなって枯れてくるわ、冬なのにイモムシは付くわ、根は黒くなるわ、でさんざんでした。
葉が黄色っぽいので窒素不足を疑い、水質が安定するまで待っていれば大丈夫かなと思っていたのですが、いっこうに苗は育ちませんでした。
水質検査をしても硝酸イオン濃度、GH(軟水か硬水か)、KH(アルカリ度)くらいしかわかりません。pHは6.9 ECは0.5ほどで悪い数値ではありませんでした。
何か足りないミネラルがあるのかもしれないと思ったので、カリウム不足を疑って「草木灰(成分カリウム多し)」を加えたり、カルシウムが足りないのではとカキ殻を入れてみたりもしてみました。また、パネルの苗すべてを入れ替えて再び様子をみたのですが、だめでしたねぇ…
とも思いましたが、試しに水耕栽培で育ててみた苗はちゃんと育っておりました。
スタイロフォームへの風評被害を危うく招くところでした
m(_ _)mお詫び申し上げます
ということはやはり2号機の水質に問題があるということで原因を考えてみました。
① 立ち上げ直後は硝酸菌が不足していた
→しばらくしてNO3-は過剰レベルの数値になっており硝酸菌は十分と思われる、むしろ水換えでNO3-を減らすようにしている。魚が多過ぎるか?
アクアポニックス経費を脅かす大食いコメットたち
② リニューアル後の用土中のミネラルバランスが崩れていて何か足りない元素があった→カキ殻Ca・草木灰Kを追加したが、なにぶんNO3-が過剰で溶液中の塩バランスを崩し植物が吸収出来なかったのか。しかし水換えしているのでそこまでバランス悪くないはずだが…
③ 温室仕立てで安心していたが昼夜の温度差が大きく小さい苗には負担だった(日中30℃近く夜間数℃まで低下・水温は18℃設定)
④ 2号機システムの各パーツの配置が不適切 ↓現状→魚飼育槽→ろ過槽→野菜ベッド→飼育槽という順番のほうが良かったのでは?
魚飼育槽からポンプで上の野菜ベッドに飼育水を入れているのでベッドの底にデトリタスが溜まっております。
※デトリタス (Detritus) とは、生物遺体や生物由来の物質の破片や微生物の死骸、あるいはそれらの排泄物を起源とする微細な有機物粒子のことであり、通常はその表面や内部に繁殖した微生物群集を伴う。 多くの場合は水中のそれを指す by Wikipedia
(溜まったデトリタスはカワニナ3段容器に移してタニシに美味しく食べてもらいました^^)
⑤ ぼんちすとにはDWS(パネル循環式)システムなぞ100年早いからやめときなさい、という天からのメッセージ
【深い考察を経ての結論】
というわけで2号機はパネルを小さくして1号機のように鉢を使った栽培も併用してやり直しました。(作業途中)
市販のネギの再生力に期待大です。これからどんどん暖かくなり栽培しやすい季節になっていくと思いますのでさすがに今度は上手くいくでしょう!
逆にこれでも失敗したら2号機の栽培は
中止だ中止!
あてつけのようにブクブクも何もしていないのにむちゃくちゃ成長が良い隣の水耕栽培容器のセロリの根 ↓アクアポニックスからは何の収穫も得られず、水耕栽培のセロリを収穫して天ぷらうどんにして食べましたが胸中は複雑↓(笑)(セロリともずくのかき揚げ)
セロリの香りが食欲をそそり、とても美味しくいただきました。
なお家族の男性陣からは不評(笑)
今回は2号機の清清しく失敗してしまった栽培結果をご報告させていただました。
だいたいですね、皆さんブログなどにUPしている見事な栽培画像、最高に出来が良かったときの画像だけを選択的にあげてません?(笑)
失敗も正直にぶっちゃけるこのブログは皆さんに反面教師としてお役立ていただける貴重なブログです!
3月からの日照時間の増加や気温の上昇を期待して良い栽培結果になるよう祈りたいと思います。
そして猛威を振るっている新型コロナウイルスも早く下火になると良いのですが、まだまだこれからが山のようです。
モンシロチョウとホーリーバジル
2月の半ば頃、室内にモンシロチョウが羽化しているのを見つけました。
1月・2月と暖かかったのでリビングのどこかでサナギになっていて、早々に孵ってしまったんですねぇ。外に出してあげても花は咲いていませんし、夜は冷えるのですぐ死んでしまうことでしょう。なので室内で咲いていた小さなホーリーバジルの枝につかまらせてあげました。このホーリーバジルは丈が30cm程しかありませんが、なんと2月なのに花を咲かせています。しかも発芽したのは去年の夏のことで、小さな鉢に入れられ、手入れもされなかったので大きくは成長しませんでしたが、ずーっとしぶとく生き残っています。
バジルはそもそもインド、熱帯アジア原産のハーブで多年草ですが日本では越冬できないので一年草として扱われるそうです。でも暖かい部屋に置いておけばこのように冬でも花を咲かせたりして栽培出来るのですね。
このホーリーバジルのおかげでモンシロチョウも少しは春の気分を味わえたのではないでしょうか。
季節はずれの羽化だったせいでしょうか、翌日には死んでおりました。蜂蜜を与えたりしたのですが体力持たなかったようです。
モンちゃん、次は羽化の季節を間違えないように!