6月11日 わが家にホタルが来た
この小さな発泡スチロールの容器に50匹のホタルたちが入っていました。
(→ 関連記事 最近の生き物 2019-6月 ホタルがうちにやって来た!)
4月の半ば過ぎ頃、ネットでホタル販売サイトに注文を入れました。ヘイケホタルの幼虫50匹を注文したのです。(幼虫が欲しかったのです…)
この時期の幼虫は終齢幼虫と呼ばれるサナギ(蛹)になる直前の一番身体が大きい幼虫です。
急にホタルを飼いたい!と思い付いて注文しましたが、もう時期的に遅いかな…とは思っていました。ホタルは水中から陸にあがってサナギを作るのが早くて3月の終わり頃からなので、ほとんどの幼虫はすでにサナギになっている頃…。たぶん間に合わなかったのだろうと思いました。
案の定、その後ショップからの連絡もなく1ヶ月以上経ち、これは、もうみんなサナギになってしまったので販売不可だったのだろう…とあきらめてました。
ところが6月の10日にショップから電話があり、「成虫」が届くと伝えられました。
そのときは「おかしい!幼虫じゃない!」と思いつつもまあいいや、と受諾し、
あわてて注文入れた際の自動返信メールよく見たら「成虫」を注文していました。
どうりで届くまでに1ヶ月半以上も期間が開いたわけです。
幼虫を頼んだつもりが、成虫の項目の方に注文入れていたんですね(笑)明日届くと聞いて、すぐその日のうちにお迎えの準備をしました。
成虫なら交尾して卵を産むに違いないと思ったからです。
この飼育装置のやり方はこちらのサイトを参考にさせていただきました。
というか数年前に一度、ホタルの幼虫を飼育したことはあったのです(失敗しましたが)。
実は幼虫を注文したのも “終齢幼虫からサナギにさせて羽化させる。そこからさらに自家繁殖をしてみたい” と企んだからなのですね。数年越しの企みだったのです。
注文を間違えたとはいえ、成虫が届くなら話が早い、すぐ卵を採取して孵化させてみよう!
ということで、参考サイトのような装置を作って、届いたホタルの幼虫を入れました。
底に水盤と濡らしたスポンジを置いて、いつでも卵の産みつけOK~!
と、毎日ワクワクして卵が産みつけられるのを待っていたのですが… 卵、いっこうに産みつけられず…
毎日産卵を期待して待ち続けているうちに…
ホタル49匹、ほぼ2週間で全員お亡くなりに…
あれ49匹?(注文は50匹) 脱走したのかな…(いやそんなはずはw)
それに全部大きさが同じサイズ。ホタルはオスが小さくてメスがひと回り大きいのです。
結局採卵出来ず、成虫のはかない光を鑑賞しただけでこの企画は終了しました…(笑)
考えられるのは
● オスだけ届いた
● メスは混じっていたが、ショップの方で採卵を済ませたカラ腹のメスだった
この2つしか思いつきません。
(もしくは、ぼんちすとが用意した採卵セットが気に入らなかったのか?)
こんな結果、納得いきません!
リベンジ!再び幼虫を購入
ホタルの飼育は長年の夢だったのです。ここであきらめてどうする!
というわけで、購入という安易な方法をとってしまった訳ですが(笑)、ホタルに関しては各地の生息地・繁殖地に出かけて採取することは良くない事なので、この調達方法は正しいのです。
欲しい人達が勝手に捕まえて持ち帰れば、たちまちホタルの数は減り、ホタル復活をめざして苦労されてきた地元の方々の努力が踏みにじられます。
ホタルは自家繁殖を成功させている方から譲っていただき、自らもホタルの繁殖を手がけて数を増やしてゆくのが無難な方法です。ただし、もし自家繁殖に成功したとしても自宅周辺に放すのもやってはいけない事です。地域にもともと棲息していた過去のホタルとはDNAが違っているので乱放流ということになってしまいます。
(とはいえ、ほとんどのホタルは生き延びる事は出来ないと思いますが…)
この(生後間もないと思われる)幼虫たちは19日にわが家にやって来ました。冷凍保冷袋の中のタレ瓶に入れられてレターパックで届きましたが、パックの中の温度は30度以上!
一瞬こりゃダメかなと思いましたが、なんとか全員無事に生きておりました。ホッ…幼虫サイズが小さ過ぎてちょっと育てていく自信が無くなりました(泣)
身体の大きいゲンジホタルの幼虫にすれば良かったのか…。
しかし、ヘイケホタルしかオークションには出品されていませんでしたし、ゲンジホタルの幼虫の餌はカワニナだけなので、うちの近所の用水路では調達出来ないかも知れません。
一応、幼虫の餌は近くの用水路にたくさんいるヒメタニシを利用する予定でしたし、ヘイケホタルの幼虫の餌は、タニシ、カワニナ、モノアラ貝、甘エビ(笑)等と幅広く、調達し易いのです。
というわけで、この日からヘイケホタル1齢幼虫の飼育が始まったのでありました!
→ ホタルの養殖に挑戦してみた② に続く