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ホタルの飼育

ホタルの養殖に挑戦してみた ③

投稿日:2019-09-08 更新日:

8月 水温管理と新たなシステム

幼虫が大きくなってきたので新たなシステムを用意しなくてはなりません。イメージは以下のようなものです。ぼんちすと仕様ですがこれで上手くいくとは限りませんが、こちらを参照にさせていただきました。

 

7月の半ば頃から幼虫を飼っている水色の容器とは別に、画像のような大き目のコンテナ容器を設置して、水作りをしておりました。(まだそれぞれの容器は独立しており、水は循環していません)

下の容器にはメダカサイズの小魚を投入。手前の壁掛け式ろ過器内のフィルターに微生物が増えるよう調整(水作り)しておりました

使用したろ過フィルターは「GEX スリムフィルターS」です。しかしこの手のろ過器は下のポンプから吸い込んだ水を上部容器内のフィルターを通してすぐ真下に流れ落とし、再びその水をポンプが吸い上げるという、「その場で水が循環しているだけ疑惑」があります(笑)
なのでおなじみのRio+シリーズの180ポンプに差し替えて落水地点から離れた場所で吸い込むようにしました。

このような仕組みで先月から水作りを開始してpH7くらいの水質になってくれるのをひたすら待ちました。早く作りたかったので時にはこのような製品を使ったり、アクアポニックスの飼育水を入れたりしました。

しかしなかなかpHは下がらず、いつ測定してもpH8前後。バクテリアが増えてくれないといずれ幼虫の容器と繋げて水を循環させても、餌で与えたカワニナの食べ残しやフンが分解されずアンモニアのまま残り、幼虫にとって危険な環境になってしまいます。

餌を与えて数時間もすると暑さで水が腐敗してくるので食べ残しを回収し、容器の半分ほどを、都度水換えしています。
連日35℃前後の気温なのですぐ水質が低下してしまいます。うっかり水換えを怠るとたちまち幼虫は死滅間違いなしの厳しい環境です。夜も気温が下がらず、気が抜けません。そこで気温対策としては画像のようなファンを容器の上に置き、水面に風を当てて水温を下げています。連日水温は27℃~28℃近くになりますが、ファンを使用することで2℃ほど水温が下がります。

ホタルの幼虫はせいぜい25℃位までが限界、とマニュアルにはありましたが、ヤフオクで購入したゆうパケット内の、30℃以上になった飼育水に浸かってやってきた幼虫達ですから、案外平気で耐えられるのかもしれません(笑)(あー、ごめん)

水温はこちらの赤外線温度計で測っています↓けっこう便利です。

8月19日 システム接続

やっと二つの容器を繋げて循環させたのは19日。約3週間後となりました。

相変わらずpHが8前後と弱アルカリでしたが、容器内にバクテリアが定着したので接続となりました。容器の底に茶色く発生しているのがバクテリアです。

こうなると、餌を与えた後でも水が腐敗しないので慌てて片付けなくても良くなります。以前と違って数時間経っても腐敗臭がありません。水換えも頻度が下がり管理がとても楽になります。

ろ過フィルターから落下する水の一部を幼虫の容器に流し、排水用に開けた穴を通って水が循環します。容器内に流れが出来、酸素が運ばれるようになりました。

下の容器にいた小魚は池に戻しました。なぜなら幼虫が上の容器から脱走するからです。10匹以上逃げ出していました(笑)排水用に開けたこの穴↓↓↓から脱走するのか、容器の壁を乗り越えるのか?そういえばマニュアルにはフタをしないと幼虫が脱走したり、クモやコオロギが侵入してホタルの幼虫を食べてしまう、と書いてありました。

もしかしたら今までにも何匹かは逃げ出していたかもしれません。数を数えていないのでわかりませんが、今後は脱走しても下の容器で回収できます。コンテナを透明な容器にしておいて正解でした。見つけ易い!

ぼんちすと
逃げたやつは独房で一週間メシ抜きやで!
家の者A
怖い…

9月の幼虫

だいぶ大きくなりました。全員1cm以上、最大で1.7cmくらいでしょうか?

新しいpH試験紙を試してみました。pH5.5-9.0の範囲が測定できます。よくわからなかったのですが、試験紙を傾けると先端に溜まった液が結果の色のようです。ちょうど8.0の色で、デジタルの測定器の数値と一致します。いまのところpHが下がらず8.0の辺りのままですが特に幼虫には影響なさそうです。

幼虫の飼育もだいぶ落ち着いてきたところで、飼育の雰囲気をそれらしくしてみました。といっても周囲に観葉植物の鉢を置き、照明を付けただけですが。

 

というわけで、この状況のまま今後もホタルの幼虫の飼育は続きます。

ホタルの養殖に挑戦してみた ④ につづく

 

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