ぼんちすとのアクアポニックス 魚で野菜栽培 ぷちプレッパーブログ

【ウォッチ】最近の~ 最近のアクアポニックス

最近のアクアポニックス 2019-6月

投稿日:2019-07-05 更新日:

6月は生育状況が最悪!

6月8日の1号機です前回記事にした5月30日の状況からあまり成長が見られません。

次に2号機です。手前が5月21日に蒔いたリーフレタス。種からやっとここまで育ちました。

奥の紫唐辛子の苗。 ↑ 葉が縮れてまともに伸びません。
ここは以前、万願寺唐辛子がありましたが抜いてしまい、代わりにポットで種から育てた紫唐辛子を植えたのです。
このような感じの生育不良ばかりなのです。特にトウガラシ、ピーマン、トマトはひどい!
育苗中の野菜はほぼすべてやられました。

アクアポニックスをはじめてから、今回のような状況は初めてです!パプリカも…畑に植える予定のスイカも…トマトも…水耕栽培していた空芯菜も…趣味のベンケイ草(マザーリーフ)も…プランターのサンチュも…

ぼんちすと
ぐぬぬぬ…

ぼんちすとの歯軋りが聞こえたでしょうか?

サンボルドーで消毒

そこで対策として、よく考えもせず葉の病気だからオーガニック専用の薬の力を借りれば良いと思い、「サンボルドー」を散布してみました。

サンボルドーは
●「塩基性塩化銅を主成分とした各種病原菌に対して予防効果を発揮する代表的な保護殺菌剤」
●「斑点細菌病など細菌によって起こる病気や、かび(糸状菌)によって起こるべと病、もち病などの病気に予防効果を発揮」
と説明があります。

家の者A
なんだ?塩基性塩化銅って?
ぼんちすと
銅の10円玉を酸っぱい系の溶液に浸したときに起こる殺菌作用のようなもんじゃね?

などどテキトーな知識のまま病気の葉を中心にたっぷり散布。
※(銅の原子がイオン化してマイナスに電荷したものを植物表面に付着していると、やって来た病原菌から水素イオンH+を奪ってやっつけるのでしょうか?よくわかりませんので各自お調べ下さい汗)

その後、よく説明を読むと、

魚毒性

●水産動植物(魚類、甲殻類、藻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。

「しまったぁぁぁぁ!!…」
と、後から激ヤバ情報に触れ、落ち込みました。

家の者A
なんで最後まで説明書読まないかね…

幸い大事な従業員に影響はありませんでしたが、皆さんもこの薬を使用する際はご注意下さい。

続きがあります。
さらに良く読むと、「…病気に予防効果を発揮 」とあり、
予防薬だったのです!

ぼんちすと
なんだ予防か!どうりで回復しなかったわけだ

サンボルドーは予防薬!
治療薬ではありませんでした…とほほ
日本農薬株式会社

 

真の敵!アブラムシ

その後被害状況は変わらぬまま…

これは病気の種類が違う!ということで調べてみると、植物に縮れや葉の変色などを発生させる病気として、ウイルス病があり、主にアブラムシが樹液を吸うことでこの病気を広めている事がわかりました。一般にモザイク病などど呼ばれたりしているそうです。

ウィルスの種類
●キュウリモザイクウイルス(CMV)
ナス、ウリ科など1000種類以上に感染
●カブモザイクウイルス(TuMV)
アブラナ科、キク科など200種類以上に感染
●ジャガイモYウイルス(PVY)
ジャガイモ、トマト、ピーマンなどが中心

良く現れる症状
●葉が縮れる 萎縮する 巻いてくる
●緑の濃い部分と薄い部分が入り交じり、モザイク状になる
●葉や茎が黄色くなる
など タキイ種苗株式会社

体内にウイルスを保毒したアブラムシが媒介するウイルス病、恐るべし!
なんと、ウイルス病には対策はない! のだそうです。
治療方法も効く薬も無し!

(  Д ) ゚ ゚ ハァァー?

このウイルス病に対しては、ひたすら病気になった株を抜いて対処するしか無いそうです。その際、アブラムシを潰すと体内にいるウイルスが手についてしまい、その手で触った他の健康な植物にウイルスが移ってしまうのです。手も良く洗わなければなりませんし、
ハサミなどを使用した場合は、使用後はよく消毒する必要があります。

この6月の記事を書く前まで、アブラムシの生態はスルーしていたので、たくさんいる箇所を手でズズズーとこすりあげて、適当に退治していました。

家の者A
一番やっちゃいけなかったやつ!

アブラムシも害虫とはいえ生態系の一部。これまでは多少被害があっても目くじら立てず見逃してきましたが…

ぼんちすと
今年から 敵 認定!

となりました(笑)

これからはアブラムシを見かけたら、広い心で見逃していてはいけません。

● 防虫ネット、シルバーマルチなどで寄せ付けない
● 黄色に集まる習性を利用して粘着板や黄色いバケツトラップなどで捕獲する
● デンプンや牛乳を薄めた溶液を作りムシにスプレーして気門をふさぎ駆除する

などの方法で対処し、ウイルス病から苗たちを守りましょう!

というわけでウイルスと細菌性の病気は使える薬剤も対処も違いますので、早目の見極めが大切ですね。

6月30日の野菜ベッド

こちら2号機の様子です。手前のリーフレタスがだいぶ大きくなりました。多少ウイルス病の影響で葉にまだらの模様はありますが、中心はきれいなので収穫することが出来ました。こちら、1号機です。

なんということでしょう!ミニトマトの株の葉が一気に黄色くなってしまいました…

ショックです。せっかく花も咲き、小さな実も出来ていたのですが。実は1号機のベッドもトラブルが多く、当初3株あったミニトマトの株も、1株減って2株になっておりました。成長しない、葉の状態が悪いという理由で撤去したのですが、残りの株がここにきてまさかの病気?!

ちょっとウイルス病と違うような気がします。葉はモザイクになっていませんし、アブラムシもさほど付かなかった株です。

生理障害というトラブルもあるそうです。ミネラルや栄養分が不足したり過剰になって起こる障害で、葉が黄ばんだり巻いたり、壊疽が起こったりと様々です。5月に復活してこんなに元気になったミニトマトの株が、突然立ち枯れの危機!
原因はわかりませんがもしウイルス病なら処分しなければなりません。(学習したので笑)
水質はpH7.1  EC0.6 と特に問題なさそう。そういえば4月の終わり頃、ミネラルトラブルだろうということでミネラルの補充をしましたが、その際調子に乗って過剰に施してしまったのでしょうか…(泣)

もう今年はトラブル多過ぎて何がなんだか良くわかりません!
というわけで1号機のミニトマトはすべて撤去。

この後1号機の野菜ベッドはどのようにしてゆくか、少し考えようと思います。

そういえば6月14日、 悪いヤツがいました!ヨトウムシと呼ばれるヨトウガの幼虫です。日中は畑の土の中に潜み、夜になると地上に出てきて葉を食べる害虫ですが、野菜ベッドのジャリの中にも潜んでいるんですね。
ちょうど角のコーナーを掘って、余っていたトマトの株を植えたときに発見しました。

そのときの動画です。
1号機の野菜ベッドで、ポンプから汲み上げられた水が溜まって、その後排出されてゆく過程がよくわかります。5cmくらいの水位の差ですね。また、けっこう砂利の中にはヘドロが溜まっているのがわかります。この中には微生物がたくさんいて、魚のフンを分解してくれているのでしょう。ただしヘドロはシャワーパイプやポンプを詰まらせる原因にもなりますのであまり大量にあっても困りますが…。

2倍速 サイフォン排水

家の者A
幼虫、必死やんけ

排水の吸引力に必死で耐えたヨトウムシの幼虫。
健気だったので本来なら処分するところですが、ゴミ箱ポイの刑に減刑してあげました。

家の者A
そしてまた這い出してくるという…アホなのぼんちすと?
ぼんちすと
この夏の収穫は期待出来ないので、いいんだよ!もう!
家の者A
やる気なくしてて草

皆さんの菜園はいかがでしょうか?
アクアポニックスは無農薬栽培が可能な農業形態ですが、うちでは害虫被害や病気になった際は、オーガニック栽培に使用できる薬品を使用します。今回対処が遅かったのでこのありさまですが…(反省)。

早めの防除はとても大切だと今回は身にしみて感じた月になりました。

 

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