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アクアポニックス

アクアポニックスでチェックすべき水質の項目と基準値

投稿日:2018-10-07 更新日:

保全のためのチェック項目

アクアポニックスは植物、魚、微生物という3種類の生物を同時に育てるため、それぞれが適正な生育環境を保てるように常に気を配る必要があります。

  • 温度 (気温・水温)
  • 日照
  • 水質

どれも大切ですが、とくに水質に関しては最低限、知識として知っておかないと管理がうまくいかなくなる項目があります。めんどくさがりのぼんちすとも仕方なく憶えました。以下、水質を管理するための必須知識です。

水質管理のための項目

→ 魚のフンが栄養になる仕組み こちらの記事でご紹介したような窒素循環というしくみをアクアポニックスは利用するわけですが、
(再掲) 窒素循環 ↓

【アンモニア】 魚の糞や餌の残りなどが分解されて発生する成分
【亜硝酸塩】  ニトロソモナス菌がアンモニアから生成させる成分
【硝酸塩】   ニトロバクター菌が亜硝酸塩から生成させる成分

アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩の数値はシステム立ち上げの際や、週1回程のチェックの際に特に重要です。

システムを新規立ち上げの際は野菜ベッドも水槽も真新しいので菌がほとんどおらず、窒素循環は行われていません。窒素循環が完成するのは季節にもよりますが、1ヶ月前後かかります。(用土の入れ替えだけなら2週間程度)菌(微生物)は水中や大気中に存在しているので、自然に繁殖してゆくのを待ちます。途中で各成分の数値を確認するには試薬を使います。
ぼんちすと愛用の試薬です。精密機器のデジタル計なども販売されていますが、高いのでお呼びではありません(笑)
左が テトラテスト6in1 (6種類の数値をまとめてチェック可 25回分)
右が テトラテスト試験紙 硝酸塩 (亜硝酸塩用もあり 24回分)
(うっかり硝酸塩用を購入してしまったのですが、亜硝酸塩用のほうが良いと思います)

6in1試験紙は水質チェックに必要な項目を一回ですべて調べる事ができるので便利です。

水質チェック安全値
窒素循環のためのアンモニア・亜硝酸塩・硝酸塩の数値は重要ですが、他にもpH・GH・KH・Cl2の項目チェックも水質保全のために知っておく必要があります。

【pH ペーハー】 水素イオン指数。酸性アルカリ性を示す数値。1~14までの段階があり、pH7が中性。7以下が酸性、7以上がアルカリ。魚類は6~8の間、微生物は弱アルカリの7~9あたりで活動促進、植物は弱酸性の5~7の範囲を好むため、アクアポニックスとしては6.5~7.5の範囲を安全値として3者に配慮した数値。

【GH 総硬度】 水中に溶け出しているカルシウム塩とマグネシウム塩のイオン濃度数値。濃度が高いと硬水、低いと軟水と呼ぶ。アクアポニックスに適した数値は4~16°dH (100~300mg/L)。

【KH 炭酸塩硬度】 水中の炭酸水素塩、炭酸塩のイオン濃度の数値。数値が高くなるとアルカリ性に、低くなると酸性に傾く。pHとKHの値は密接に関係する。
炭酸水素塩 炭酸塩が水中に十分あると、微生物活動(酸性化)から発生した水素イオン(H+)が結びつくので、水槽内の急激な酸性化(pHの変化)を防ぐ事ができる。時間の経過でイオン濃度は下がってゆくので対処が必要。3~10°dH  (60~140mg/L )

【Cl2 塩素】 殺菌のため日本の水道水に添加されている成分。魚、微生物、植物、すべてに有毒。0mg/Lが基準。

家の者A
塩素…有毒…あれ、人間には?
ぼんちすと
はははは、知らん

アクアポニックスを始めたら、pH、アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩、水温のチェックを週1回はおこなって (立ち上げ時には3日に1回程)、水質を常に良好に保ちましょう!

家の者A
週1回さえもやってないやつ、知ってるぞ

 

日照特性について

② 根が張りすぎた野菜ベッドのリニューアル

 

 

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