羽化成功 最初の一匹
5月17日の夜、暗い廊下にひっくり返って光っていました。
この成虫はおそらく4月10日頃に初めて上陸を始めた先発隊の一匹だと思うのですが、正直もう羽化したのかと驚いてしまいました。上陸から羽化までの期間は約45日程度とネットなどに記述があったので油断していました。38日くらいで羽化するやつもいるんですねぇ。
まだ羽化した成虫をキャッチするための専用容器を用意していなかったので、あわてて用意しました。透明の衣装ケースにネットを掛けて中に上陸済みのトレイを並べたものです。
(トレイの水苔はすぐ乾いてしまうので毎日霧吹きで水分を補給しています)
今後このケースの中で羽化した成虫を捕まえて、別の産卵容器に移してゆく計画です。
上陸用の容器は合計5つになりました。この中に何匹づつかわかりませんが幼虫からサナギになって蛹室を作っていると思われます。
因みにこの羽化成虫キャッチ容器は、後日いとも簡単に脱走されましたので改良予定です。
まだ終わっていない幼虫の上陸
それにしても、最初の上陸が4月10日頃なのですが、その後上陸はだらだらと続き、未だに幼虫のままのやつもいます。↑ 5つ目の上陸装置です。
上陸せずに水の中にいる最後の幼虫達がここに4匹残っています。この先も水中に留まるなら、前回の記事に書いたように「老けた先輩」決定です。
上陸した土の感触や成分が気に入らないとか、先に上陸した幼虫たちの蛹室ばかりになっていて窮屈で嫌とか、色々理由があるのかもしれません。
上陸面積は広い方が羽化率が良いという情報もありました。
もうこれ以上は上陸装置は作りたくないので、今後の身の振りは早く決めて欲しいものです。
昨年から1年間幼虫達を飼育してきた容器はお掃除したのですが、あああ…
何だか巣立っていった子供部屋の掃除みたいではないですか(笑)
あんなにたくさんいた幼虫達がもうこの容器にはいないなんて…。
去年の今頃、我が家にやって来た1齢幼虫達を昨日のことのように思い出し、ちょっとしんみりしました。
ところで、ホタルの羽化率は自然界で10%程度だそうです。
そして人工飼育の場合は80%のところもあれば、なんと1~2%台の場合もあるようです。
100匹上陸して成虫1匹なんてことも!!
100匹上陸すれば100匹ほとんどが成虫になると思っていたぼんちすとにはショックです。
最終齢幼虫までは順調に飼育出来ておりましたが、一番肝心な上陸の時期あたりからけっこう後手後手になってきていたので、今後の羽化率が心配になってきました(笑)
5月17日に初めて羽化したのはオスのようで、その後すぐ2匹目が、さらに19日に3匹目、そして29日に4匹目が羽化しました。
すべてオスです。
成虫は昨年作った↓このような洗濯ネットのかごに入れます。
オス4匹が虚しく光っています(笑)
さらに4匹目の29日以降、羽化がまったく発生しておりません。成虫の寿命は1~2週間程。というわけで残念なことに、6月に入って4匹のオスたちは死んでしまいました。
ホタルの羽化は初めにオスが、後からメスが出てくるそうです。
4匹はメスに巡り合うこと無く寿命を迎えてしまったのでした。
早く羽化しすぎるのも不幸やな
今後もこのままオスメスのバランスが悪いままの羽化だった場合、卵が採れず今年のホタルの飼育が難しくなります。
6月はホタル乱舞の真っ盛りの時期ですが、うちは完全に世間から遅れているようです。
遅れているだけなら良いのですが、まさかのオス4匹で終わり??とか?
「早く出てこーい!」(無事ならば)